我日本の柱とならない

我日本の柱とならない、我日本の眼目とならない、我日本の大船とならないし、そんな誓いしていない。

彼女・彼氏がいない人は世界が狭い


 アメリカで「非モテ」が過激化し暴走しているという記事が注目を集めていた。

 「非モテ」が異性から認められないから疎外感を感じるだとか、性的に満たされないという面はあるだろうが、それ以外の面で損をしているということを今日は書きたい。

gendai.ismedia.jp

 

 そもそも、自分も学生時代は非モテであった。

 当然当時は彼女がいる奴に対して、劣等感を持っていたし、友達同士で彼女とどうだとかいった話になると、疎外感を感じた。

 でも、現代日本はありがたいことにアメリカみたいなプロム(卒業の時にパートナーを連れてダンスするやつ)はないし、彼女がいないと変質者扱いされるほど社会的圧力は強くない。むしろ年齢=彼女いない歴と笑えるような文化もある。性的な欲求もAVも風俗もあるので不満を感じなかった。よって、学生時代は彼女を作れなかったし、作ろうともしなかった。

 

 社会人になって、2,3年するとさすがに社会的圧力も強くなってきて、少しは相手を探さなきゃと焦り始めた。でも、やはり自分に自信がなかったし、どうやってデートに誘ったらいいのか、女の子とどんな話をしようか、デート何回目でセックスしたらいいのか、そんなことを考えていると面倒くさくて行動に移せないでいた。

 

 だが、変わる日が来たのである。そのきっかけは性的な欲望でもなければ社会的圧力でもなかった。おしゃれなレストランに行きたかったからである。

 社会人になって5,6年経つと収入にも余裕が出てきた。そこでおいしいものを食べようとグルメでおしゃれなお店を探して行ってみた。(確かフレンチだったと思う)まあ、当然だがディナーで来ているのはカップルばかり、一人飯なぞで恥ずかしがる年ではなかったが、さすがに居づらかったし、ゆっくり味わうどころではなかった。

 ここで「そうか!おしゃれなお店ってパートナーと来て、雰囲気を味わいながら楽しむところなんだ」という当たり前の事実に気づいた。それをきっかけにして考えてみればよくコンビニで見る「Tokyo Walker」的な雑誌って、パートナーと楽しむためのお店や場所を紹介してるんだという、今考えれば当たり前すぎることに気づいた。

 

 おしゃれなレストランや景色の綺麗な場所というのは、ソロでも行くことは可能だが、カップルで来ることを前提に作られているという真理を目の当たりにし、初めて彼女がいないことについて焦った。独りだと行ける店や行けるところが限られる=世界に狭められるというのがどうしようもなく嫌だった。

 

 職場恋愛で失敗するのは嫌だったので、街コンで彼女を見つけた。まあ、上記のような、理由だったのではじめはうまくいくか心配だったが、存外うまくいっている。彼女ができてからはレストランだとか行楽地も気兼ねなく行けて満足だ。

 彼女や彼氏がいたことがない人は雰囲気のいいお店だとか綺麗な夜景だとかを十分楽しめていない。世界を広げる意味で無理やりにでも彼女彼氏を作り楽しんだ方がいいとアドバイスを申し置く。