我日本の柱とならない

我日本の柱とならない、我日本の眼目とならない、我日本の大船とならないし、そんな誓いしていない。

山口那津夫が見る夢

重要拠点大阪の小選挙区で維新を迎えうつ衆院
事前調査では、ダブルスコアの完敗。比例票も減少する見込みだった
本部に響く幹部のため息、どこからか聞こえる「関西の小選挙区は全敗だな」の声
無言で帰り始める学会員達の中、党首山口那津夫は独り党本部で泣いていた
自公政権で手にした権力、ポスト、そして何よりの功徳・・・
それを今の公明党創価学会で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」山口は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、山口ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい椅子の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って勤行をしなくちゃな」山口は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、山口はふと気付いた

「あれ・・・?法華経が聞こえる・・・?」
党本部を飛び出した山口が目にしたのは、路上を埋めつくさんばかりの学会員だった
千切れそうなほどに三色旗が振られ、地鳴りのように威風堂々の歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする山口の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ナツ、F票集めに早く行くぞ」声の方に振り返った山口は目を疑った
「い・・・池田名誉会長?」 「なんだナツ、居眠りでもしてたのか?」
「か・・・神崎元代表?」 「なによ山口、かってに神崎さんを引退させて」
「浜四津さん・・・」  山口は半分パニックになりながら地面に落ちていた創価新報を読んだ

「常勝関西!功徳の法戦」、「堕地獄!日顕宗の欺瞞」
暫時、唖然としていた山口だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
冬柴から本尊を受け取り、全力疾走する山口、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

衆院選で、公明党は大阪の小選挙区で全敗した。